60cm水槽の1年
60cm水槽も立ち上げてから1年が経ったので、今までの水景を振り返ってみたいと思います。きっかけは陰性水草を中心とした水景を作ってみたいと思い、60cm水槽を購入して立ち上げました。
今まで使ったことのない流木や溶岩石を使ってレイアウトを組み、1週間ほど流木が浮かなくなるまで放置しました。
陰性水槽はソイルを使った水槽よりもコケにくくメンテもし易いと思っていましたが、ここから40cm水槽よりも遥かに大変なコケとの戦いが始まります。
立ち上げて3ヶ月ほどになると、緑コケの他に水草に白いアオミドロのようなコケが生えてきました。ガラス面に緑コケ、水草には白いアオミドロ、流木には黒髭コケと水草よりもコケの成長が著しい水槽になっていました。
この時は毎週全ての流木を取り出して、ブラシで黒髭コケを取り除き、水草には木酢液を付けて対応していました。メンテをすると2時間かかっていました。
残念ながら水草はほとんどコケまみれか、溶けてなくなってしまったので、追加の水草を購入し再起を図ります。今回はボルビディス、ミクロソリウム・トライデントを植栽し、さらにコケまみれになってしまった一部の溶岩石や流木は取り出しました。
立ち上げから半年後、養分過多が原因と判断しさらに水草を増やしてコケ対策に取り組みます。いつになったら水槽をゆっくりと眺めることができるのかと思いながらメンテをしていました。
立ち上げて7ヶ月ぐらいです。この頃にはガラス面に付く緑コケはほとんど出なくなりましたが、水草に付く白いアオミドロや黒髭コケは相変わらず。
メンテで取り除きながら、フィルターにリン酸除去剤を入れたり、底砂を少なくしたり、弱酸性化を図ったりと試行錯誤が続きます。
ある時コケ対策をネットで調べていたところ、アクアスカイで陰性水槽はやるなという記事を発見。それを見て高光量が原因ではないかと思い、アクアスカイムーンをやめ、もう少し光量の少ないLED照明に切り替えました。
結果的にこれが功を奏しました。それと同時にソイルを使っていない水槽では液肥の重要性も分かり、液肥の添加も定期的に行うようにしました。最初はブライティKを使っていましたが、現在はグリーンブライティ・スペシャルSHADEを使用しています。
少しずつですが、水草の調子が上がってきて枯れたりコケまみれにならずに成長していきました。
立ち上げて10ヶ月目ぐらいです。2度植栽し溶かしてしまったハイグロフィラ・ピンナティフィダを溶岩石に巻きつけ、3度目の挑戦を始めました。
そして現在。水換えは多めの1/2程で、調子の悪い水草はトリミングで対応しています。今までのような黒髭コケなどはそれほど出ておらず、漸く見て楽しめるような水景になりました。流木にモスも新たに巻きつけ、より自然な水景を目指したいと思います。
最後に1年間維持して気づいたことをまとめたいと思います。
- 陰性水槽メインなら高光量のLEDは避けたほうがいい
- ソイルでなければ液肥は定期的に添加
こちらの水槽は長期維持を考えていますので、引き続きメンテをしていく予定です。今後は左後景のボルビディスを水上葉化させるのが目標です。